ワイン検定ブロンズクラス
対策ガイド

シャルドネ (Chardonnay)

• 主要産地:フランス（ブルゴーニュ、シャンパーニュ）、アメリカ、オーストラリア
• 特徴:柑橘類、バター、バニラの香り。樽熟成でリッチなスタイルに
• ワインスタイル:辛口白ワイン、スパークリングワイン

ソーヴィニヨン・ブラン (Sauvignon Blanc)

• 主要産地:フランス（ロワール、ボルドー）、ニュージーランド、チリ
• 特徴:グレープフルーツ、ハーブ、青草の香り。爽やかな酸味
• ワインスタイル:辛口白ワイン、フレッシュでアロマティック

リースリング (Riesling)

• 主要産地:ドイツ、フランス（アルザス）、オーストラリア
• 特徴:リンゴ、蜂蜜、ペトロール（熟成）の香り。高い酸味
• ワインスタイル:辛口から甘口まで幅広い、長期熟成も可能

ゲヴュルツトラミネール (Gewürztraminer)

• 主要産地:フランス（アルザス）、ドイツ、イタリア
• 特徴:ライチ、バラ、スパイスの香り。非常にアロマティック
• ワインスタイル:やや甘口から甘口、芳香性が高い

ピノ・グリ (Pinot Gris / Pinot Grigio)

• 主要産地:イタリア、フランス（アルザス）、アメリカ
• 特徴:洋梨、アーモンド、軽やかな酸味
• ワインスタイル:辛口白ワイン、フレッシュでミネラル感

セミヨン (Sémillon)

• 主要産地:フランス（ボルドー）、オーストラリア
• 特徴:蜂蜜、レモン、無花果の香り。貴腐ワインにも使用
• ワインスタイル:辛口から甘口、長期熟成向き

ミュスカデ (Muscadet / Melon de Bourgogne)

• 主要産地:フランス（ロワール）
• 特徴:レモン、ミネラル、軽やかでフレッシュ
• ワインスタイル:辛口白ワイン、シュール・リー製法

ヴィオニエ (Viognier)

• 主要産地:フランス（ローヌ）、アメリカ、オーストラリア
• 特徴:アプリコット、白桃、花の香り。フルボディ
• ワインスタイル:辛口白ワイン、芳醇でリッチ

シュナン・ブラン (Chenin Blanc)

• 主要産地:フランス（ロワール）、南アフリカ
• 特徴:リンゴ、蜂蜜、高い酸味。多様なスタイル
• ワインスタイル:辛口から甘口、スパークリングまで

アルバリーニョ (Albariño)

• 主要産地:スペイン（リアス・バイシャス）、ポルトガル
• 特徴:柑橘類、白桃、ミネラル感。爽やかな酸味
• ワインスタイル:辛口白ワイン、シーフードとの相性抜群

トレッビアーノ (Trebbiano / Ugni Blanc)

• 主要産地:イタリア、フランス（コニャック地方）
• 特徴:レモン、軽やか、ニュートラル。高い酸味
• ワインスタイル:辛口白ワイン、ブランデーの原料にも使用

甲州 (Koshu)

• 主要産地:日本（山梨県）
• 特徴:柑橘類、白桃、繊細な香り。和食との相性が良い
• ワインスタイル:辛口白ワイン、日本固有の品種

リースリング・イタリコ (Riesling Italico / Welschriesling)

• 主要産地:イタリア、オーストリア、東欧
• 特徴:リンゴ、柑橘類、軽やか。リースリングとは別品種
• ワインスタイル:辛口白ワイン、フレッシュ

ミュラー・トゥルガウ (Müller-Thurgau)

• 主要産地:ドイツ、オーストリア、イタリア
• 特徴:マスカット、花の香り、軽やかでフルーティ
• ワインスタイル:辛口からやや甘口、早飲みタイプ

カベルネ・ソーヴィニヨン (Cabernet Sauvignon)

• 主要産地:フランス（ボルドー）、アメリカ、チリ、オーストラリア
• 特徴:カシス、杉、タンニン豊富。長期熟成向き
• ワインスタイル:フルボディ赤ワイン、力強く複雑

メルロー (Merlot)

• 主要産地:フランス（ボルドー、ポムロール）、イタリア、アメリカ
• 特徴:プラム、ブラックチェリー、まろやかなタンニン
• ワインスタイル:ミディアム〜フルボディ、柔らかく親しみやすい

ピノ・ノワール (Pinot Noir)

• 主要産地:フランス（ブルゴーニュ、シャンパーニュ）、アメリカ、ニュージーランド
• 特徴:ラズベリー、イチゴ、エレガント。軽〜中程度のボディ
• ワインスタイル:繊細で複雑、テロワールを表現

シラー / シラーズ (Syrah / Shiraz)

• 主要産地:フランス（ローヌ）、オーストラリア、南アフリカ
• 特徴:ブラックペッパー、スパイス、スミレ。力強い
• ワインスタイル:フルボディ、濃厚でスパイシー

グルナッシュ (Grenache / Garnacha)

• 主要産地:フランス（ローヌ南部）、スペイン
• 特徴:レッドベリー、スパイス、アルコール度数が高い
• ワインスタイル:フルボディ、果実味豊か。ブレンドにも使用

テンプラニーリョ (Tempranillo)

• 主要産地:スペイン（リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ）
• 特徴:イチゴ、プラム、革、バニラ（樽熟成）
• ワインスタイル:ミディアム〜フルボディ、熟成向き

サンジョヴェーゼ (Sangiovese)

• 主要産地:イタリア（トスカーナ）
• 特徴:チェリー、プラム、高い酸味。土っぽさ
• ワインスタイル:ミディアム〜フルボディ、キャンティ、ブルネッロ

ネッビオーロ (Nebbiolo)

• 主要産地:イタリア（ピエモンテ）
• 特徴:バラ、タール、強いタンニン。長期熟成向き
• ワインスタイル:フルボディ、バローロ、バルバレスコ

カベルネ・フラン (Cabernet Franc)

• 主要産地:フランス（ロワール、ボルドー）、イタリア
• 特徴:ラズベリー、ピーマン、ハーブ。カベルネ・ソーヴィニヨンより軽い
• ワインスタイル:ミディアムボディ、エレガントでハーバル

マルベック (Malbec)

• 主要産地:アルゼンチン、フランス（カオール）
• 特徴:ブラックベリー、プラム、濃い色調。ビロードのようなタンニン
• ワインスタイル:フルボディ、果実味豊かで力強い

ピノタージュ (Pinotage)

• 主要産地:南アフリカ
• 特徴:プラム、スモーク、土っぽさ。南アフリカ固有品種
• ワインスタイル:ミディアム〜フルボディ、ユニークな個性

ジンファンデル (Zinfandel / Primitivo)

• 主要産地:アメリカ（カリフォルニア）、イタリア
• 特徴:ジャム、スパイス、高いアルコール度数
• ワインスタイル:フルボディ、果実味豊か。ロゼ（ホワイト・ジンファンデル）も

マスカット・ベーリーA (Muscat Bailey A)

• 主要産地:日本
• 特徴:イチゴ、キャンディ、軽やかなタンニン。日本固有品種
• ワインスタイル:ライト〜ミディアムボディ、親しみやすい

ガメイ (Gamay)

• 主要産地:フランス（ボジョレー）
• 特徴:イチゴ、バナナ、軽やかで果実味豊か
• ワインスタイル:ライトボディ、ボジョレー・ヌーヴォー

ワインの分類

• スティルワイン（非発泡性）:一般的な赤、白、ロゼワイン
• スパークリングワイン（発泡性）:シャンパーニュ、プロセッコ、カヴァなど
• 酒精強化ワイン:ポート、シェリー、マデイラなど
• フレーバードワイン:ヴェルモット、サングリアなど

赤ワインの製造

1. 破砕・除梗（ブドウを砕き、茎を取り除く）
2. 発酵（果皮と共に発酵し、色とタンニンを抽出）
3. 圧搾（果皮を取り除く）
4. マロラクティック発酵（酸味をまろやかに）
5. 熟成（樽またはタンク）
6. 瓶詰め

白ワインの製造

1. 破砕
2. 圧搾（果皮を除いて果汁のみ抽出）
3. 発酵（果汁のみで発酵）
4. 熟成
5. 瓶詰め

スパークリングワインの製法

• 瓶内二次発酵（シャンパーニュ方式）:瓶の中で二次発酵。シャンパーニュ、カヴァ
• シャルマ方式:タンク内で二次発酵。プロセッコ
• 炭酸ガス注入法:ワインに炭酸ガスを注入

ワインの保存方法

• 温度:12-15℃が理想的。温度変化を避ける
• 湿度:70-75%。コルクの乾燥を防ぐ
• 光:直射日光を避け、暗所で保管
• 振動:振動を避ける
• 位置:コルク栓のボトルは横置き

テイスティングの手順

1. 外観:色調、透明度、粘性（脚・涙）を観察
2. 香り:ワインをスワリングして香りを立たせる
3. 味わい:甘味、酸味、タンニン、ボディ、余韻を評価

適正温度

• スパークリングワイン:6-8℃
• 白ワイン（軽口）:8-12℃
• 白ワイン（コク）:12-14℃
• 赤ワイン（軽口）:12-14℃
• 赤ワイン（フルボディ）:16-18℃

ボトルの形状

• ボルドー型:いかり肩、ボルドーワインに使用
• ブルゴーニュ型:なで肩、ブルゴーニュワインに使用
• フルート型:細長い、ドイツワインやアルザスワインに使用
• シャンパーニュ型:厚いガラス、高い内圧に耐える

ラベルの主要情報

• ワイン名:ブランド名または畑名
• 産地:原産地呼称（AOC、DOCGなど）
• ヴィンテージ:ブドウの収穫年
• 生産者:ワイナリー名
• アルコール度数:％表示
• 容量:通常750ml

ボトルサイズ

• ハーフボトル:375ml
• スタンダード:750ml
• マグナム:1.5L（2本分）

基本原則

• 重さを合わせる:軽い料理には軽いワイン、重い料理には重いワイン
• 色を合わせる:白身魚には白ワイン、赤身肉には赤ワイン
• 産地を合わせる:地域の料理には同じ地域のワイン
• 味わいのバランス:料理の味の強さとワインの味の強さを合わせる

白ワインと料理

• 軽口白ワイン:牡蠣、サラダ、白身魚のカルパッチョ
• コクのある白ワイン:グリル白身魚、鶏肉のクリーム煮、パスタ
• 甘口白ワイン:フォアグラ、ブルーチーズ、デザート

赤ワインと料理

• 軽口赤ワイン:サーモン、鶏肉、豚肉のグリル
• ミディアムボディ:牛肉のステーキ、ラム肉、熟成チーズ
• フルボディ:ビーフシチュー、ジビエ、濃厚なソースの肉料理

スパークリングワイン

• アペリティフ（食前酒）として
• 揚げ物、天ぷら
• 生ハム、スモークサーモン
• 食事全般に合わせやすい

ワインの起源

• 紀元前6000年頃:ジョージア（コーカサス地方）でワイン造りの痕跡
• 古代エジプト・メソポタミア:ワイン文化が発展
• 古代ギリシャ・ローマ:ヨーロッパ全域にワイン文化が広がる

中世〜近代

• 中世:修道院がワイン造りを継承・発展
• 17-18世紀:ボトルとコルクの普及により長期熟成が可能に
• 19世紀:フィロキセラ（害虫）がヨーロッパのブドウ畑を壊滅

現代

• 20世紀:新世界（アメリカ、オーストラリア、チリなど）のワイン産業が成長
• 21世紀:地球温暖化の影響、有機・ビオディナミワインの増加